ロシイスカヤ・ガセータ 2007/07/13
ある人事コンサルタント会社が、「夫婦を離婚に至らせる原因は何か」というテーマでアンケート調査を行った。対象者はモスクワ市内で暮らす人々。調査方法は、事前に用意された11の答えから、3つを選ぶというものであった。以下、その結果である。
最も多かったのは「性格の不一致」で、全体の39%に上った。返答者の中には、「お互いを十分知らないまま結婚してしまう人が多いのだと思います。毎日同じ顔を見て、楽しいことばかりではない人生を一緒に歩んでいくのだということを覚悟しなければ」という意見が聞かれた。
女性の43%、男性の32%が、配偶者の悪癖(アルコール、薬物、ギャンブル等)が離婚の大きな原因になると答えた。「配偶者に自分の意見を言ったり、感情表現することが上手く出来ないと、ストレスがたまり、やがてアルコールやギャンブルに走ってしまう。次第に依存が高まり、果ては夫婦生活をも破壊してしまう」という返答が聞かれた。
全体の33%は、離婚の原因として「家計状況」を挙げた。29歳男性プログラマーは「経済的にしっかりしないと、愛も消えてしまう。結果として、金が無いことが離婚を生む」と答えた。
「家族観」の相違が離婚を生むと考えている人も多く、全体の29%に上った。「価値観、子供の育て方に対する見方だけでなく、夫婦それぞれが育った家庭環境による家族観や、家族の役割に対する見方など、様々な要素の相違が、離婚を引き起こし得る」という意見が聞かれた。
同じく29%が、「住居環境」が離婚を考える原因になると答えた。24歳女性看護士からは、「家計が苦しかったり、住居環境に問題があると、夫婦間の喧嘩、不倫、嫉妬などが多くなる。仮に住居環境の問題だけでも解決すると、離婚率は半減するはず」という意見が聞かれた。
以下、「夫婦の性生活」(22%)、「知的水準の相違」(17%)、「嫉妬感情」(16%)、「共働きによるすれ違い」(9%)と続いた。喜ぶべき事としては、僅か6%が「配偶者の片方が子供を持ちたがらない」ことを離婚の理由に挙げたことだ。モスクビッチの大多数は、子供を愛し、自分の愛する人の健康を第一に考えている。
何が夫婦を離婚に至らしめるか |
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女性 |
男性 |
家族観の相違 |
31% |
25% |
性格の不一致 |
39% |
40% |
知的水準の相違 |
20% |
13% |
嫉妬感情 |
16% |
16% |
不妊 |
6% |
7% |
子供を持ちたがらない |
6% |
5% |
性生活の不一致 |
22% |
22% |
配偶者の悪癖 |
43% |
32% |
繁忙からのすれ違い |
9% |
9% |
家計状況 |
30% |
36% |
住居環境 |
29% |
29% |
その他 |
3% |
5% |
無回答 |
2% |
4% |