出所:http://auto.newsru.com(NEWSru.com) 2007/07/10
ロシア最大の乗用車メーカー“AvtoVAZ”と商用車の生産台数がロシア最大の“GAZ”が、2014年のソチ冬季五輪の“公式サプライヤー”の座を巡って争うことになりそうだ。AvtoVAZグループのウラジミル・アルチャコフ社長は、本社があるサマーラで記者らに対し、ソチ五輪の大会運営車両にLADAを提案すると発言した。
アルチャコフ社長は、ソチの五輪開催が決まった後、“すぐに思いついた”と述べ、次のように話した。
「経済貿易発展省の次官(訳注:キリル・アンドロソフ氏)と知事(同:サマーラ州のコンスタンチン・チトフ知事)にこのことを話してみた。彼らもこのアイデアを気に入ったようだ。AvtoVAZは公式サプライヤーに立候補するつもりだ。今後生産を開始する新型車量をベースに、主力車LADAの五輪用特別シリーズを用意することも考えている」
一方、GAZグループのウラジミル・トリン広報担当は、AvtoVAZよりもGAZの方が公式サプライヤーになるチャンスは、はるかに大きいと考えている。GAZは乗用車だけでなく、あらゆる種類のバスやマイクロバス*を生産しているからだ。
トリン広報担当は、ニュースサイト“dp.ru”の取材に次のように回答している。
「今現在、この件に関してGAZグループ経営陣の正式な声明はない。ただ、非公式ではあるが、GAZが公式サプライヤーに立候補する話は進んでいるのは確かだ。AvtoVAZとは異なり、我々はあらゆる種類の車両を提供できる」
*訳注:ロシア語で言う“マイクロバス”は定員17名以下の小型バスのことであるが、定員8名前後のワンボックスカー(トヨタ・ハイエースなど)を指すことのほうが多い。