ロシアが年5%の国内総生産(GDP)成長率を維持するには、就労人口が今の6700万人から500万人ほど、年成長率を6-7%に保つには、700万人ほど増える必要があるとの試算がある。
ちなみにロシアの合計特殊出生率(15歳から49歳までの女性の年齢別出生率の合計)は1.2である。人口を同じレベルに維持してゆくためには、この率は2.1前後でなくてはならない。従って、ロシアの人口および就労可能人口の増加はまったく見込めないばかりか、上記の経済発展通商省の予測より早いテンポで減少する恐れがある。人口動態学の専門家ザイオンチコフスカヤ女史によると、労働力の確保が石油やガス資源や投資に劣らず重要な問題になるとロシアで認識され始めたのは、旧ソ連時代の1980年代半ばのことであったが、何らの対策もとらなかった。その結果、1992年から今日に至るまで人口減少が続いており、今後も続く見通しである。国連の予測では2050年にはロシアの人口は現在の1億4300万人から良くて1億1300万人、悪くすると9600万人にまで減少するとされている。
ボストク・メディア通信によると、インタファクス通信のウラジオストク支局が開設されるという。インタファクス通信中央局代表、ウラジオストク市と沿海地方議会の代表の会談で、支局開設の合意に達した。
沿海地方議会地域政策・適法性委員会ニコライ・モロゾフ議長は、このことに関して次のように述べている。「地域的に全極東連邦管区をカバーすることになるインタファクス通信の支局が、ウラジオストクに開設されることになる。我々は、ウラジオストクと沿海地方が極東連邦管区の情報の中心地となることをモスクワの本社に説得した。極東連邦管区の『中心地』は正式にはハバロフスクだが、ウラジオストクはより情報の豊富な都市で、より多くの情報の流れが集中している。ウラジオストクでは幾つかの地方通信社が活動しており、そのニュースはロシアと海外のメディアにとって非常に興味深いものとなっている」