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ウラジオ短信

ウラジオストクの景気はいま

6月の初め、経済ミッションに参加しウラジオストクを訪問する機会に恵まれた。

今年1月に自動車輸入関税が引き上げられたことで地域の主要ビジネスであった中古車の輸入販売が打撃を受けた。昨年半ばまでは「建設ラッシュ」といわれていたが、金融危機の影響で多くの建設事業が凍結された。そんな話をニュースや、現地の同僚から聞いていたので、無意識に「一目で分かるような不況」を予想していた。

しかし実際に市内に足を踏み入れてみると、目だって景気が悪くなったようには感じない。相変わらず道は中古の日本車であふれ、スーパーマーケットでは商品の不足もなく、買い物客も多かった。

「ニュースで騒ぐほどでもないのか・・?」と思いつつ、メインストリート「スベトランスカヤ」に足を運ぶ。この通りには劇場やコンサートホール、映画館があり、ウラジオストクに来るといつも散歩するコースだ。それに24時間営業のスタローバヤ(大衆食堂)があるので、夜遅く到着したときにも便利なのだ。

しかし唖然としたことに、お気に入りの食堂は閉鎖されていた。一等地なので出店料は高いだろうが、半年前の印象では十分お客が入っていた。経営難になるような気配はなかった。

今では閉じたドアの向こうに、半ば取り壊されたままの店内が見える。急ぎの改装や、別の店ができるという風でもない。

ウラジオストクの経済はどうなるのか、まだ最終的な評価は下せそうにない。 

2009/06/16 JSN 尾松 亮

※この記事は、新潟日報紙の「環日本海情報ライン」2009年6月16日掲載の記事「ロ経済の未来判定できず」を転載したものです。

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