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ウラジオ短信

水不足から日中は断水

一時的な断水や停電のとき、ウラジオでは情報をラジオで放送する。しかし、ロシア語が不自由な外国人は、急に水が止まり、慌てて隣人から状況を聞くのがいつものパターンである。いつものように始まった今回の断水だが、実態はかなり深刻である。

現在、ウラジオ市内には節水体制が敷かれている。市の大部分の地域では、冷水の供給が午前10時から夕方5時までストップされている。当社事務所も日中は完全に断水している。

市内に数ヶ所あるポンプ式の井戸には、飲料水を求める市民の長い行列ができている。水不足の原因は、夏に十分な雨が降らなかったためである。

これは事件とばかり、私たちは市役所に取材を申し込んだ。ところが市役所は市長退任のごたごた騒ぎで、いまだに水不足問題の担当者が決まっていない。そして、陣頭指揮をとる市長は、「貯水池には水は十分ある。今回の事態は市長を窮地に立たせようという陰謀だ」と落ち着いたもの。いくら現市長に敵対するとはいえ、市内の区長たちが果たして、住民の生命線である水をあえて止められるものだろうか?

くみ置き水もそろそろなくなりかけてきた。やっとお湯が出たと思ったら、今度は冷水まで制限されるとは。とりあえず電力はあるのがせめてもの救いである。

1997/11/30 JSN 田代雅章

※この記事は、新潟日報紙の「環日本海情報ライン」1997年12月掲載の記事を転載したものです。

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