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ロシア一般家庭の紹介

中国・広州の「リャレティンさん一家」 紹介 月刊「ロシア通信2014年3月号掲載

   ミーシャ坊やとリーザ

中国・広州の「リャレティンさん一家」
夫/チモフェイ/33歳/大手小売生産管理
妻/リーザ/31歳/日本語通訳
長男/ミーシャ/3歳

 今月は中国は広州在住のチモフェイとリーザ夫妻をご紹介します。
 2人はもともとウラジオストクに住んでいて、同じフィットネスクラブに通っていた縁で知り合いました。普段はヨガクラスをとっているリーザがたまたまトレーニングルームに立ち寄ったときに、チモフェイが居合わせたというわけです。
 極東国立工科大学(現在は極東連邦大学に統合)で日本語を専攻したリーザは、卒業後、日本語の通訳としていろいろな仕事をこなし、短期間ですが日本で働いたこともあります。自分の仕事は天職だと気に入っている彼女は、何かの拍子に日本に住むチャンスがめぐって来ないかと夢見ていました。
 2人は結婚して、リーザも家庭の仕事で忙しくなり、小さなミーシャ坊やも生まれました。その頃チモフェイは、モスクワに本社があるロシアの大手小売チェーンのウラジオストク支社に勤務していました。中国の製造工場に靴やアクセサリーの発注をするのが彼の仕事です。会社は国内全域でどんどん新規出店を進めており、中国工場への発注量も増え始めていました。
 ついに会社から中国勤務を提案されました。彼は英語は大丈夫ですが中国語はできないので、通訳ができる人を探さなければなりませんでした。なんと偶然にも、妻のリーザにはアンナという妹がいて、彼女は中国語の通訳だったのです。チモフェイはアンナに中国で働いてみないかと提案し、アンナも承諾しました。
 一家はとうとう広州にやってきました。最初は不慣れな環境に戸惑いましたが、もうすっかり慣れました。この街には外国人もたくさん住んでいて、英語がわかる人も多いのです。それにちょくちょくウラジオストクに戻って来ては、友人を訪ねたり、両親のところに顔を出したりもしています。
 実はリーザは中国で、太平洋国立経済大学(同じく極東連邦大学に統合)の通信教育を続けており、2年前、経済学の学位を取得しました。ロシアの大学は、大体5年で学位を取得しますが、既に1つ目の学位を持っている人は、2つ目を3.5年で取得することができます。彼女は日本語とフィナンシャル・マネジメントのスペシャリストになったわけです。実はもうすぐ2人目の子どもが生まれるのですが、彼女は日本に住む夢を諦めていないようです。

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