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ロシア一般家庭の紹介

ウラジオストクの「ペゴフさん一家」紹介 月刊「ロシア通信」2013年9月号掲載

   アーネチカ(10ヶ月)

夫/ドミトリー(45歳)携帯電話会社勤務  妻/ラリサ(43歳)劇場勤務
長女/アーニャ(10ヶ月)

 ラリサとドミトリーは結婚して20年以上経ちます。2人はまだほんの若い頃に知り合いました。ラリサは18歳で高校を卒業するとすぐに、アルセニエフからウラジオストクに引っ越してきました。それが、ドミトリーと両親が住んでいたマンションと同じ建物だったのです。2人はすぐに知り合いになり、その3年後に結婚しました。
 ドミトリーはプログラマーの専門コースを卒業後、国の機関でシステム管理をしていましたが、5年程前に独立して、コンピュータ関連機器類販売のビジネスを始めました。最初はとても順調で、資金もかなり貯まったので、彼はさらにもうひとつビジネスを始めようと思い立ち、2DKのマンションをローンで買って、それを運用しようとしました。しかし、期待したようにはうまく事は運びませんでした。とどのつまり、彼は破産してしまったのです。
 銀行に借金を返済するため、彼は自分のビジネスを売却してしまいました。あまり成功したとは言えない企業家としての経験から彼は、「これからはもう、自分の人生とビジネスを一緒にしない」と言って、大手携帯電話会社で保守管理(ITセキュリティ)の仕事に就きました。
 ラリサは美術系の専門学校を卒業してから、ずっとウラジオストク市内の劇場で働いています。ウラジオでは今年の秋にオペラ・バレエ劇場がオープンする予定ですが、彼女は、この新しい劇場が、街の文化的生活に活気を与え、地元の人や、観光で訪れる人たちを楽しませてくれるようになることを願っています。
 彼女自身は今、産休中で、娘のアーネチカ(アーニャの愛称)と毎日一緒です。2人とも若いうちは自分のキャリアを築くことに一生懸命でした。そして、あるとき子供が欲しいと思うようになったのですが、すぐにというわけにはいきませんでした。長い間、病院に通い、検査や治療を受けて、昨年ようやくアーニャを授かったのです。ふたりはできるだけ多くの時間を娘と過ごすようにしています。
夏の間、アルセニエフのラリサの母親のところに行っていました。太陽が燦々と降り注ぎ、新鮮な野菜や野イチゴがいっぱいで、子どもにとって素晴らしい気候でした。
 ふたりは、もう何年後かに、もしもうひとり子どもを授かることができたら、人生にとって素晴らしい贈り物だね、と話しています。

 

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