JSNトップページ > ロシアな日々 > ロシア一般家庭の紹介

ロシア一般家庭の紹介

モスクワの「二チェンコさん一家」 紹介 月刊「ロシア通信2013年2月号掲載

  ニチェンコさん一家
夫/ウラジーミル(42歳)貿易業  妻/ナタリヤ(32歳)専業主婦
娘/マリヤ( 3歳)

 モスクワ生まれモスクワ育ち、モスクワっ子のニチェンコさん一家を紹介します。
  2人が知り合ってもう8年になります。共通の友人を通じて、というよくある話で、ナタリヤの女友達の誕生日パーティーにウラジーミルがやって来たのです。ナタリヤは自分より随分年上で、とても生真面目なこの男性を一目で気に入ったそうです。一方ウラジーミルはと言えば、若くて美人のナタリヤがもちろん気に入りました。
  2人は交際を始め、しばらくして一緒に住むことにしました(そういう場合は、女性のほうが未来の夫の部屋へ引っ越すというのがロシアでは一般的です)。そうして2年後、2人はついにきちんと家族になることにしました。
  ニチェンコさん一家を語るときに犬の話を抜きにはできません。一家は雑種の「アルマ」とピットブルの「マルタ」と一緒に暮らしていて、とても犬を愛しているのです。実は2人が一緒に暮らし始めた当初から犬を飼う計画を立てていましたが、ウラジーミルはペットショップで血統書付きの仔犬を買うことには断固反対でした。そこで野良犬の保護施設から引き取ることにしたのです。
  施設にはたくさんの仔犬がいましたが、1匹の小さな雑種の仔犬と目が合うと、もうそのまま通り過ぎることができず、その子を連れて帰りました。2匹目のマルタはアルマが寂しくないようにと、1年後に引き取ってきました。
  ウラジーミルは個人で貿易の会社を経営しています。ナタリヤは学校では教育学を専攻していましたが、これを仕事にするのではなく、家庭で子供の教育に専念することにしました。彼女は昔から手芸が趣味で、ぬいぐるみのような、布の玩具をよく作ります。最近では単なる趣味でなく、インターネットや手芸市などで作品を販売したりしていますが、なかなかの売れ行きだそうです。 
  ニチェンコさん一家は、近いうちに、郊外の一軒家を手に入れる計画を立てています。理由はたくさんありますが、まず何より、娘のマリアちゃんを新鮮な空気と良い環境の中で育てたいからです。それにナタリヤがずっと憧れていた自分の工房も作ることができるし、愛する犬たちも、思う存分広い敷地を駆け回れるようになるでしょう。そろそろ2人めの子どもも欲しいし、大きな目標に向かって、一家は地道に倹約しつつ貯金をしています。

<<ロシアな日々に戻る



page top