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ロシア一般家庭の紹介

ナホトカの「サフチェンコさん一家」 紹介 月刊「ロシア通信2013年1月号掲載

   娘のオクサーナちゃん

夫/マクシム(32歳)船長  妻/エレーナ(30歳)専業主婦
娘/オクサーナ(3歳)

 エレーナとマクシムが出会ったのは海でした。もっと正確には船の上でした。マクシムが一等航海士として働いていた船に、エレーナが調理師として乗り込んできたのです。マクシムはすぐにこの新人コックに目を留め、そして彼女が作った料理を食べた瞬間、すっかり恋に落ちてしまいました。
  当時エレーナは25歳で、船に乗る前はナホトカのパン工場で働いていました。給料は悪くありませんでしたが、従業員は女性ばかりだったので、早く結婚したかったエレーナは周りが男性ばかりの船に転職することにしたのです。
  船の調理師はもちろん楽な仕事ではありません。かなりの重労働ですが、彼女は一生懸命がんばりました。それに、船に乗って初めて外国に行くこともできたのです。
  2人が付き合っていることは職場では秘密でした。でもなるべく同時に休暇を取ったりして一緒にいる時間を作っていました。そうして2年経ち、娘が生まれ、オクサーナと名付けました。妊娠中も随分長く働き続けたエレーナでしたが、ようやく船を降りて、2人は結婚式を挙げました。
  マクシムは沿海地方ウスリースクの出身で、両親もそこに住んでいます。エレーナと知り合う前は、ナホトカでワンルームのアパートを借りていたので、結婚してから2人は新築の3DKのアパートを買いました。実はロシアでは、新築の部屋を買うと、いろいろ内装工事をしないと住める状態になりません。2人の両親たちがあわせて150万ルーブルも援助してくれて、結局アパートは400万ルーブルもの買い物になりました。
  オクサーナはもう3歳になりました。来年から保育園です。エレーナは今はまだ専業主婦ですが、そろそろ仕事を探そうと思っています。できればパートタイムがいいのですが、もしいい仕事がみつからなければ、何か習い事をするか通信教育でも受けてみようかと思っています。ちなみにオクサーナにはプールでダンスを習わせています。マクシムは資格審査に通って船長の免許を取りました。船長としての初航海を心待ちにしています。

 

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