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ロシア一般家庭の紹介

ウラジオ郊外のオルロフさん一家紹介

夫/アンドレイ(27歳)配送職員
妻/オリガ(21歳)不動産仲介業
長女/リタ(2歳)

オリガとアンドレイはハバロフスク地方の、それほど大きくもない町に生まれた。幼馴染の二人は、同じ学校に通い、隣人としてすごしてきたが、オリガが10年生(※ロシアの学制は4-5-2の11年制)の頃、つきあうようになった。卒業後、オリガはウラジオストクに進学。アンドレイは漁船員として働き、休暇がもらえるとウラジオストクのオリガに会いに行った。

3年ほど前にオリガが妊娠して、アンドレイは船員を辞めた。オリガは大学を退学して、ウラジオストクから1時間ほどの距離にあるザボーツク住宅区に引っ越し、父が残した2間のアパートで暮らしはじめた。

二人は子供が生まれる前に結婚したが、オリガは妊娠6ヶ月目だったので式は挙げず、役所に婚姻を届け出て、レストランで両親と、居合わせたお客とでお祝いをした。オルロフ家には女の子が誕生し、リタと名付けられた。今年11月で満2歳になる。

アンドレイは現在、食品会社「ラチミール」で配送係として働いている。アンドレイはこの仕事があまり好きではないが、少額とはいえ安定した収入(月1万5000ルーブル)をもたらしてくれている。

リタが1歳になった頃、オリガの母が兄と一緒に引っ越してきた。2人は古いアパートを売却して、ザボーツクに新しい部屋を購入したのだ。オリガの母は不動産販売会社で働きはじめ、オリガもじきにそこで働くようになった。

オリガはその仕事をとても気に入った。妊娠中や、リタが1歳に満たない間、オリガはほとんど家ですごしてきたが、会社では多くの人と知り合ったり、つきあったりすることができるからだ。それにこの会社では出勤日を自分で決められるため、多くの時間を娘と夫のために充てることができる。リタはもう幼稚園に通っているが、度々熱を出すため、勤務体制が自由なのは、オリガにとってとても好都合だ。もちろんこうした仕事柄、オリガの収入は安定したものではない。彼女は不動産の販売成績に応じたコミッションを受け取るのだが、月収は5000ルーブルの時もあれば、4万ルーブルの時もある。

オルロフ家では月々の支出を、収入が最も低い場合を想定して割り振っている。新しいキッチン(コンロ)と洗濯機を月賦で購入したので、ローンの支払いが月々4200ルーブル。家賃や公共料金は月々約1800ルーブル。食費や幼児食に約1万ルーブルが支出され、残金はリタに必要なものや、その他日用品に使われている。またオリガの収入が普段より多い時は、必要な物を買って、あとは貯金するよう心がけている。

一家では近いうちに、ベランダに面した窓を新調する予定だ。とはいえ、今暮らしている2間のアパートでは、部屋が一つながりで(玄関から奥の部屋に入るのにもう一つの部屋を通らねばならず)、台所もとても狭い。リタが大きくなれば彼女も自分の部屋を欲しがるだろうし、アンドレイは将来的に、もっと広い部屋に引っ越したいと願っている。

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