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ロシア一般家庭の紹介

沿海地方ウラジオストクのマロフさん一家紹介

夫/ユーリー(42歳)エンジニア
妻/イリーナ(26歳)数学教師(産休中)
長女/ビクトリヤ(2歳半)

マロフさん一家はウラジオストクに住んでいる。ユーリーは市内の機械製作会社の主任エンジニア。イリーナとは再婚だ。前妻とうまくいかなかったのはいわゆる「性格の不一致」、よくある話だ。前妻との間には、12歳になる娘オリガがいる。母親に引き取られているが、ユーリーの新しい家庭にもしょっちゅうやって来る。いい関係を保っている。

ユーリーは離婚後数年を経て、イリーナと出会った。ふたりとも始めのうちは、年齢差を気にして真剣に交際しようとはしなかった。けれども、イリーナが家庭と子供をとても欲しがったので、ふたりはいちかぱちか結婚に踏み切ることにしたのだ。しかも、イリーナの両親も年の離れた夫婦で、彼女は母親の18のときの子供なのである。ユーリーとイリーナは結婚して4年になる。幸せに暮らしていて、幼い子供を皆で協力して育てている。

イリーナは大学卒業後、数学教師になった。教師をしていたのは、産休に入るまでの約1年間である。今のところ専業主婦になるつもりはないので、いずれ復職するときのために、学校の生徒や大学生の数学の家庭教師をして、身に付けた知識と経験を忘れてしまわないようにしている。始めのうちはイリーナの母親が、赤ん坊の面倒を見るのを手伝ってくれていたが、ここ半年、週に数日、ベビーシッターのところに預けている。お陰で、イリーナには1日のうち自由に使える時間が増えたし、ビクトリヤは、一緒に預けられている同世代の子供たちとの付き合い方を学ぶことができている。

一家の家計は主にユーリーの月給 −前妻との子供の養育費を支払った後に残る2万5000ルーブル− で賄われている。イリーナは家庭教師のバイトで月に3000〜1万ルーブルを稼いでいる。3部屋あるアパートの家賃は、季節によって異なるが月1500〜5000ルーブル。5000ルーブルをベビーシッターに支払う。食費は5000〜7000ルーブル。残りはおもちゃなどの諸経費と貯金に充てられる。

最近、ユーリーは、大き目の車に買い替えた。車はユーリーの通勤用に必要なのだが、イリーナの方が活用している。娘の送迎に、買い物や、生徒の家へ行くのに。実際マイカーがあると、ウラジオ市内を移動する際、大幅な時間の短縮になる。ただし、車にお金をつぎ込んでしまったので、当面は大きい買い物は考えていない。 

家族は、幼い娘を中心に動いている。夫婦は娘の成長記録を、写真やビデオに残すのに夢中だ。この年頃の子供は成長が速く、日々刻々と変化する。それを見守るのは、親たちだけでなく祖父母にとっても、かけがえのない喜びであるという。(2007年01月)

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