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ロシア一般家庭の紹介

沿海地方ウラジオストクのセマンチェンコさん一家紹介

夫/ビタリー(36歳)運転手
妻/ワレーリヤ(37歳)美容師
ワレーリヤの母/オリガ(67歳)年金生活者
長女/ベロニカ(13歳) 中学生
次女/クセニヤ(2歳)

夫妻が知り合ったのは5年前。ワレーリヤが離婚してちょうど1年が過ぎた頃であった。ベロニカは前夫との間にできた子供である。前夫の両親はもともとドイツの出身で、ソ連解体後に生まれ故郷に戻っていて、彼もまた両親の元で暮らすことを決めたのである。別れるとき、前夫はベロニカが16歳になったら、彼女を迎えに来ると約束したが、しばらくすると、娘には彼からの手紙さえ届かなくなってしまった。とはいえ、ワレーリヤにとっては、娘と離れて暮らしたくはないので、このまま彼からの連絡がないほうがむしろ良いとさえ考えている。

ワレーリヤにとっては2度目、ビタリーにとっては初めての結婚であったが、2人にとっては良い選択であった。家族は仲がよく、クセニヤが生まれてからは、よりいっそう家族としてのつながりが増した。ビタリーは2人の娘に分け隔てなく接してくれるし、ベロニカもまた、両親の言うことをよく聞き、手伝う。

一家が暮らしているのは、祖母のオリガ名義の3DKのアパートである。祖母とベロニカが同じ部屋で寝て、もう一つの部屋が夫妻とクセニヤの寝室となっている。客間では、家族全員が集まって食事をしたりテレビを見たりしている。唯一の欠点は台所が狭いことだが、それさえ我慢すれば特に問題はない。一家は夫妻の給料と祖母の年金で暮らしている。商社で運転手をしているビタリーの月給は約1万4000ルーブル(約5万3200円)。ワレーリヤは美容師をしているが給料は安い。とはいえ、休みが多いので条件面には満足している。彼女の給料は出来高払いで、月にするとだいたい5000〜8000ルーブル(約1万9000円〜3万4000円)である。店での仕事のほかに、個人的に頼まれて髪を切ることも多いので、副収入として1000〜2500ルーブル(約3800円〜9500円)を稼いでいる。祖母オリガの年金は月に3500ルーブルほどである。

今は夏なので光熱費は高くなく、平均して1500ルーブルほど。食費や日用品の購入は約1万ルーブルで、当然節約しながら暮らしている。子供たちが大きくなれば、出費も増えていくので、今のうちに少しずつ貯金をしている。この夏休みには一家で海に出かけるのを楽しみにしている。(2005年08月)

 

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