JSNトップページ > ロシアな日々 > ロシア一般家庭の紹介

ロシア一般家庭の紹介

沿海地方アヌチノ村のアファナシエフさん一家紹介

夫/アントン(40歳)機械技師
妻/タチヤナ(38歳)看護師
長女/エレーナ( 16歳)
長男/エゴール(10歳)

一家は沿海地方アヌチノ村で暮らしている。5DKの一軒家を所有しており、家の周囲は畑があり、家畜も飼育している。この家は、15年ほど前から友人や親戚たちに手伝ってもらいながら少しずつ建ててきたもので、3年前にようやく完成した。土地は村が割り当ててくれたもので、これ以外にも、建築資材や必要な工具などを購入する際にも村が支援してくれた。

アントンは地元の集団農場で機械技師、タチヤナは村の病院で看護師をしている。彼らはそれぞれ約5000ルーブルずつの月給を受け取っているが、この収入だけで生活するのは大変なので、野菜を栽培するかたわら、牛、鶏、アヒル、ウサギなどの家畜も飼育している。これら農作物や家畜は、本来であれば、村の市場で売りたいところだが、夫妻は二人とも仕事をしていて時間がない。このため、ほぼ毎日、乳製品、卵、野菜、果物を仲買人に卸し、現金収入を得ている。季節によって異なるが、月に3000〜5000ルーブルの副収入になるという。

長女が来年高校を卒業し、進学を希望しているので、一家は節約してお金を貯めている。ロシアでは大学教育が事実上有償となり、授業料などが免除される奨学生枠に入るのはとても難しくなった。このため、親が学費を準備しておかなくてはならないのである。

一家の支出を見ると、電気代が500ルーブルで、暖房は備え付けの暖炉を使っている。水道はポンプで供給しているが、冬場は凍結して使えないので、井戸から水をくみ上げている。食費は約1500ルーブルで、家畜のえさ代も必要である。両親が共働きのため、子供たちは家事を良く手伝う。エゴールはまだ10歳だが、家畜の面倒を良く見ている。

アントンは狩りを趣味にしている。主に鳥を撃つのだが、今年は鳥インフルエンザの流行のせいで、全面禁猟になってしまい、とても落胆している。(2004年07月)

<<ロシア一般家庭の紹介一覧へ戻る



page top