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ロシア一般家庭の紹介

沿海地方ウラジオストクのセルゲーエフさん一家紹介

夫/オレグ(41歳)歯科医院経営
妻/ウラダ(35歳)専業主婦
長女/ビクトリア(16歳)
長男/アレクサンドル(9歳)


セルゲーエフさん一家は10年前、中部シベリアのオムスクからウラジオストクに移住してきた。オレグが、友人に「日本の中古車を扱うビジネスをしないか」と誘われたためである。そのころオレグはオムスクの地方病院で5年間歯科医をしていたが、給料は安かった。おまけに、長女が生まれても間もない頃で、妻のウラダはまだ大学に籍を置いていたため、生活がとても苦しかった。彼は、熟慮したうえ、ウラジオに移ることを決断した。当初、何も分からずに始めたことであったが、中古車ビジネスは成功し、かなりの財を蓄えることができた。6年後、やはり自分の本業である歯科医に戻りたいと考え、ビジネスで儲けた資金を元手に、歯科医を開業することを思い立った。しかし、米国や韓国などから最新の設備を購入するにはかなりの資金が必要で、想像以上に苦労したが、これまで一緒にビジネスをしていた友人たちが出資者となってくれたおかげで、開業までこぎつけることができた。

ウラジオの水道水には、フッ素があまり含まれていないため虫歯になりやすく、顧客が絶えない。彼は院長として経営に専念しているが、最近では実際に治療にあたることもある。

オレグは給料として月に約2000ドルを得ており、3DKのアパートと、日本製のRV車を2台、そして郊外にサウナ付きのダーチャ(別荘)を所有している。一家は、祖父母の住むオムスクによく帰郷するが、それ以外にもモスクワやヨーロッパに足を伸ばすこともある。

オレグのビジネスは順調だが、長女が高校を卒業するのを見計らって、オムスクに戻るつもりだ。シベリア出身の一家にとって、沿海地方の気候は厳しすぎるのだという。(2003年05月)

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