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ロシア一般家庭の紹介

沿海地方ウラジオストクのニベリスコフさん一家紹介

夫/ユーリー(25歳)交通警察官
妻/オリガ (25歳)会社員
長女/クリスティーナ(5歳)

ユーリーとオリガは、大学を卒業した後も故郷のルチェゴルスクには戻らず、ウラジオストクで生活している。彼らの故郷では就職が難しく両親からの援助も期待できないため、二人は故郷を離れて生活する道を選んだ。

ニベリスコフ家は現在、市の郊外に1DKのアパートを借りている。ここの家賃は毎月700ルーブルと非常に安く恵まれた物件といえる。オリガは友人達の協力で、ある会社の経理として働いている。彼女の月給は3500ルーブルである。

ユーリーは交通警察官として働き始めて、まだ一年目である。それまでは工場のトラック運転手をしており、その前は民間の警備会社で働いていた。彼が今の仕事で得る給料は1200ルーブルだが、今の仕事に満足している。今後の昇給を考え、大学の法学部の通信教育で勉強することを考えている。

きちんと計画的に暮らせば、ユーリーとオリガが得る収入で十分生活できる。一家の月々の出費は、家賃700ルーブル、電気代100ルーブル、食費1200〜1500ルーブル、そして娘クリスティーナの保育園費150ルーブルである。

双方の両親がダーチャで収穫した野菜を分けてくれるため、食費を抑えることができ、助かっている。また、オリガの両親は飼っている鶏の肉を持ってきてくれ、ユーリーの両親は自家製ジャムや塩漬なども分けてくれる。

ユーリーとオリガは常日頃、自分達も何か両親の助けになればと考えている。彼らの両親はお金を受け取らないので、オリガが自分で編んだ服をプレゼントしている。(1999年10月)

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