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ロシア一般家庭の紹介

沿海地方カバレロボのアルチョムさん一家紹介

夫/マクシム(48歳)運転手
妻/ネーリャ(50歳)教師
長男/ワシリー(26歳)主婦
長女/イリーナ(23歳)

マクシムとネーリャの夫妻は沿海地方カバレロボに住んでいる。ネーリャは孤児院でロシア語・ロシア文学の教師をしている。彼女は戦争や飢えなどが無いにもかかわらず、毎年孤児の数が増えていることに胸を痛めている。子供たちの大半は家族、特に母親がいるのにこの施設にやってくるのである。

ネーリャの給料は慢性的に延滞が続き、その額も少ない。最後に貰った給料は1ヶ月前の1200ルーブル(約6700円)だった。家計費の大半はマクシムの給料でまかなわれる。彼は民間企業の運転手として働いており、給料は月1600ルーブル(約8900円)である。これは田舎での生活には十分な金額である。

支出は2DKの住居費・光熱費で毎月200ルーブル。ジャガイモ、野菜、果物など自分の家庭菜園で作っている物を除き、食材費は月に600ルーブルほどかかる。残りは車のガソリン代や日用雑貨などに消える。

アルチョム家の子供はすでに独立しそれぞれ自分の家族と別の家に住んでいる。イリーナは夫とウラジオストクに住んでおり、ワシリーは妻と娘と一緒にダリネゴルスク市に住んでいる。子供たちは良い仕事就いており、小額ではあるが両親に仕送りしている。(1999年06月)

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