ロシアが中国向け琥珀輸出に注力

　カリーニングラード州の琥珀工場が中国の宝石企業と提携し、中国にブランドショップを開設することで合意した。7月4日付でロシイスカヤ・ガゼータ紙が伝えた。(中略）
　中国への大規模な琥珀輸出は2年前に始まった。ロシア側は、非合法な転売を防止するため、輸出される琥珀は全て加工済みでなければならないのと条件を設けた上で、中国へ年間25㌧の琥珀を輸出している。
　中国では、琥珀は虎の魂が死後に変じた神秘的な石として珍重され、治癒効果があると信じられている。カリーニングラード州でツアーガイドを務めるコノワロワ氏によると、同州の琥珀店を訪れる中国人観光客は、琥珀があしらわれたジュエリーより琥珀石そのものに興味を示しており、未加工の琥珀や珠をまるごと用いた宝飾品が非常に人気だという。ただ、どんな琥珀でも売れるというわけではなく、高品質であることは勿論、中国で手に入らない商品であることが肝要で、よくある琥珀を散りばめた象、亀、猫の像の類は見向きもされないという。(7／4)

 （週刊ボストーク通信1490号より）