米国が今年春にロシア産水産物の輸入を禁止した結果、ロシア産のカニの多くが中国、韓国、日本に流れたとみられる。12月15日付でAmur Mediaが伝えた。
漁船所有者協会によれば、ロシアから米国へのカニの輸出量は2022年第3四半期にほぼゼロになったが、中国、韓国、日本への輸出が年初から好調で推移しているため、米国向け輸出の減少をある程度カバーしている(輸出量の詳細は別表の通り;本誌1460号に関連記事)。なお、日本向けは第3四半期に鈍化しているが、原因は不明で、円安の進行などの要因が影響した可能性もある。この他、インドネシア、ベトナム、シンガポール、中近東などの新たな市場向けの輸出も少量ながら増えているという。 (後略)(12/15)
(週刊ボストーク通信1463号より)