11月15日、日本市場への進出に関心を持つモスクワ企業がオンラインのビジネスミッションを行った。本誌記者が取材した。
モスクワ企業による日本向けのビジネスミッションは2020年に始まり、今回が3回目となる。主催は在日ロシア連邦通商代表部とモスクワ輸出促進センター。今回は17社がプレゼンを行ったが、このうち本誌編集部がインタビューを行った3社の概要は以下の通り。
「ファーランド」(https://furland.ru/)は高価格帯の毛皮製品の製造・販売会社イルビトのブランドで、モスクワの高級百貨店ツムとサンクトペテルブルクの高級百貨店DLTに自社ブランドの販売コーナーを持つ。コーナーは冬季に開設され、1店舗で1ヶ月に500~1000点が販売されている。コロナ禍でネット販売にも力を入れ始めた。(後略)
「2歳からのバレエ」(https://xn--80abehec2bd5cjfj0a. xn--p1ai/)は幼児向けバレエ教室チェーンで、2016年に設立され、現在は国内外に61のバレエ教室を展開している。(中略)日本市場についてはまだ十分調査していないので分からないが、フランチャイジーが英語を話せる必要があること以外は大きな問題はないと考えられるという。先生はロシアから派遣することも可能で、バレエレッスンだけで十分な収入を保証できるビジネスにできるという。
「5.45デザイン」(https://en.545design.ru/)は軍用特殊服の製造・販売会社「スペツボエンプロム」の市販用品ブランド。他社品も扱うミリタリーショップ「Allmulticam」(https://allmulticam.ru/)の運営も行っている。(中略)日本向けには特別な売り込みは行っていないが、インスタグラムサイト等を通じて日本のサバイバルゲーム愛好者らから個人の注文が増えてきており、日本で代理店となるパートナーを探している(小売価格の40%で販売できる品目もある)。日本の治安維持機関への納入にも関心がある。なお、ミリタリー用品ではあるが、通常の衣料品と同じで輸出入に特別な許可は必要ないという。(後略)(11/18)
(週刊ボストーク通信1411号より)