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ウラジオストク自由港の最初の入居企業が決定:ビザなし滞在は来年1月から

 10月21日、トルトネフ副首相兼極東連邦管区大統領全権代表を議長とする、「ウラジオストク自由港」(SPV)監査役会の第1回会議が開かれた。会議では、SPVに入居できる企業の選抜基準が発表され、それに基づき入居が認められた企業が発表された。また、22日にトルトネフ副首相はカジノを視察し、外国人観光客への8日間のビザなし滞在の実施を来年1月からに前倒しすることを明らかにした。10月21日付極東発展省が伝えた。
 SPVの入居第1号となったのは、有限責任会社「太平洋投資会社」だった。同社は、「トランジットDV」と中国の国営系資産運用会社「中工信集団」(Jun Gun Shin Group)の合弁会社で、出資比率はロシア側51%、中国側49%。沿海地方南部のスラビャンカ町に、2年間で総額およそ50億ルーブルを投じて、部屋数182の5つ星ホテルを建設する。
(中略)
 翌22日、トルトネフ氏らは、沿海地方の娯楽ゾーン「プリモーリエ」にプレオープンしたばかりのカジノ「Tigre de Cristal」を視察した(10月23日付沿海地方発展公社)。
 トルトネフ氏は、カジノのオープンは極東発展に大きな意味を持つものだと評価した。沿海地方に対する投資需要は高まっており、最良の投資環境を早急に整備する必要があるとして、外国人に対する自由港エリアへの8日間のビザなし滞在を2016年1月から実施することを明らかにした。関税免除などその他の条件については段階的に実施するとのことで、いずれにせよ早急に実施できるようオシポフ極東発展省次官に指示した(10月22日付沿海地方政府)。(後略)(10/23)
(週刊ボストーク通信1114号より)



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