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いすゞ・伊藤忠がガズと提携:商用車を共同開発

 9月4日、伊藤忠商事、いすゞ自動車、商用車大手ガズ(GAZ;ゴーリキー自動車工場)、ガズの親会社ルースキエ・マシーヌィ(RM;富豪デリパスカ氏のバゾブィ・エレメント傘下)の4社が、相互理解に関する覚書を締結した。同日付でRMが伝えた。
 覚書によれば、4社は小型商用車やトラック、バスの開発と販売で協力する可能性を検討する。具体的には、@ガズのベストセラーとなっている小型商用車「ガゼリ」及び「ソボリ」に、いすゞの環境性能の高いディーゼルエンジンを搭載し、伊藤忠商事が持つ国際的な販売網も活用しつつロシア内外で販売する、Aガゼリの右ハンドル版を生産し、輸出する、Bガズの工場(ニジニ・ノブゴロド市)でいすゞ車を契約生産する、Cガズの大型トラック(26〜48d)にいすゞの部品を搭載し、一般道でもオフロードでも走れる新型車両を生産する――といった事業の可能性を検討する。また、ガズといすゞは今年、いすゞのシャーシを使用した小型バス「ベクトル3」を共同開発したが(年内の量産開始の予定)、今後もバス部門での協力を継続する意向。
 ガズはロシアの小型商用車(LCV)市場で約50%、バス市場で約75%のシェアを持つ商用車メーカー。また、VW、GM、ダイムラー向けの乗用車やメルセデス・ベンツ向けのLCVの契約生産、三菱パジェロスポーツ向けのフレーム生産等も行っている。(後略)(9/4)



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