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大連の企業がロシア極東のTOR「ルースキー島」でナマコ・ホタテを養殖

 中国・大連の水産養殖大手「温連水産」(Wen Lian Aquaculture)が、ウラジオストクの先進発展地区(TOR)「ルースキー島」の入居企業になる見込みだ。6月22日付で沿海地方政府が伝えた。
 温連水産の邱来忠董事らがウラジオストクを訪問し、ネハエフ沿海地方副知事と会談した。邱董事は、5年間で150億ルーブルを投資し、TOR「ルースキー島」でナマコとホタテの海水養殖を行う意向を明らかにした。同氏は、「我々は既に4年にわたりロシアでも活動しており、ルースキー島のプロジェクトにも大きな関心がある。ナマコとホタテの幼生を育てる事業を行うつもりだ。沿海地方政府の支援を期待しており、事業を迅速に実現するためにもTORに関する情報を随時提供してほしい。我々はこのTORの最初の入居企業になりたいと考えている」と述べた。
(中略)
 温連水産は遼寧省大連市の水産会社で、30年以上にわたる養殖の経験を持つ。年間生産量は30万d以上で、売上は5億j以上。カナダの系列会社「グルメ・オーシャン・プロダクツ」等からも養殖水産物を輸入しているが、中国国内の需要に追い付いていない。そのため、地理的にも調達が容易なロシア極東からの輸入を本格化する意向で、沿海地方の養殖会社「ビオバンク」から将来的にはナマコを年間500d、ミル貝を同200d、ホタテを同2000d買い付けることを希望している。(後略)(6/22)
 
 (週刊ボストーク通信1099号より)



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