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日本産牛肉のロシア輸出が解禁:日本大使館で神戸牛の試食会を開催

 3月26日、モスクワの日本大使館で日本産牛肉の試食会が行われた。日本産牛肉のロシアへの輸出は今年3月に解禁され、輸出認可を持つ兵庫県のメーカーの高級和牛が輸出された。ロシア側では、日本料理店「誠司」等を運営するSeiji Group傘下の「Sミート」(S.Meat)が公式インポーターとなっている。Sミート広報部が伝えた。
 試食会にはモスクワの有名レストランやホテル、食関連雑誌の関係者などが招待され、牛肉のステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶ、寿司等が提供された。
 Seiji Groupはモスクワの板前・草野誠司氏がシェフを務める日本料理店グループで、レストラン「誠司」の他にザ・リッツ・カールトンやケンピンスキーといったホテルのレストラン運営にも参画している。Sミートは、同グループが日本産牛肉を輸入するために昨年設立した会社で、兵庫県の食肉製造・販売大手「エスフーズ」と契約を交わした。現在、日本で対ロ輸出許可を持つ生産者は兵庫県の2社のみで、エスフーズはこれらの生産者の指定輸出業者である。そしてエスフーズを通して正式に輸入できるSミートが、ロシア及び関税同盟内で唯一の日本産牛肉のサプライヤーということになる。同社は自社系列のレストランで販売するだけでなく、関税同盟圏内での卸売も行う予定。
 エスフーズは昨年11月にSミートに神戸牛を試験的に輸出。ロシア側によれば、モスクワでのプロモーションは大好評だったという。その後、3月の輸入手続き再開後に初ロット35.1kgの神戸牛が輸出され、一部が今回の試食会で提供された。(後略)(4/10)
(写真=S Meat社,/週刊ボストーク通信1089号より)



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