JSNトップページ > ニュース記事

最新ニュース

モスクワで世界最大級の子供用品デパートがオープン

 3月31日、モスクワ市中心部のルビャンカ広場で、改修工事を終えた子供用品デパート「ジェーツキー・ミール」(“子供の世界”の意)がオープンした。キーテナントは英子供用品小売ハムリーズ(Hamleys)で、日本のミキハウスも出店(ロシア2号店)している。同日付でモスクワ市政府が伝えた。
 ジェーツキー・ミールは1957年に建設された子供用品デパートで、老朽化により安全性に問題が生じ、2008年に閉鎖された。当時の所有者は富豪エフトゥシェンコフ氏の投資会社システマの傘下企業だったが、2011年に国営系大手銀「対外貿易銀行」に売却された。システマは小売チェーン「ジェーツキー・ミール」の商標権を保持しており、今回のルビャンカ広場の店舗の正式名称は「ルビャンカ中央子供用品店」で、ジェーツキー・ミールは通称となる。閉鎖当初は一般的な子供用品のショッピングセンターとして改修する予定だったが、その後、文化遺産としての歴史的な価値に配慮することが決定され、工事が長引いた。
 ジェーツキー・ミールは地下1階、地上6階のデパートで、総面積は7万2000ha、うち商業面積は3万4000ha。250店舗が入居可能で、既に用地の90%は契約済み。3月31日のオープニングセレモニー時には103店舗が営業を始めたが、残りも間もなくオープンする予定(3月31日付ロシイスカヤ・ガゼータ紙)。250店舗のうち140店舗が子供用品店で、キーテナントは2フロアを占める英ハムリーズ店舗。同店舗はロシアの専門店小売チェーン運営会社「Ideas4retail」が運営しており、面積はロンドン本店(5000u)を上回る6750uで、欧州最大のおもちゃ小売店となる。Ideas4retailはロシアでハムリーズ店舗をこれまでに4店舗出店しており、年内にモスクワにさらに1店舗をオープンする予定(3月30日付コメルサント紙)。(後略)(4/2)
(写真=モスクワ市政府/週刊ボストーク通信1088号より)



page top