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イスラム銀行がロシア進出を狙う:欧米の外銀は及び腰

 欧米の銀行がロシア事業を縮小する中、バーレーンとスーダンのイスラム銀行がロシア進出を準備している模様だ。3月10日付でコメルサント紙が伝えた。
 3月初めにバーレーンで開かれた「イスラム投資サミット」の中で関係者が明らかにしたところによれば、イスラム銀行の「アル・バラカ」(バーレーン)と「アル・シャマル」(スーダン)の2行が、ロシア進出のため現地提携先を探している。この2行は以前からロシア進出を模索していたものの、ロシアにイスラム銀行の活動を可能にする法律がないことから進出に踏み切れなかった。2行が関心を示しているのはロシアでの法人融資だが、業務はイスラム法の枠内に限られる。アル・バラカのアルカタン第一副頭取によると、現在、ロシアの銀行数行と交渉中だが、最終合意には至っていないという。
 アル・バラカは近東、アジア、欧州、アフリカで活動、本社はバーレーンのマナーマ。昨年の経常利益は3億9600万j、純利益は2億7500万jで、イスラム銀行では第4位。また、アル・シャマルはスーダンの大手銀行で、株式資本は4400万j、2013年度の総資産は2億3000万j。(中略)
 一方、欧米の銀行はロシア事業を縮小する動きを見せている。ロシア中銀によると、昨年、外国銀行のロシア法人が本国に支払った配当金の総額は前年度の337億ルーブルから20%増の420億ルーブルだった。その中でも最大の配当金を支払ったのは墺ライファイゼン銀行のロシア法人で、総額は228億ルーブル。(後略)(3/12)
(週刊ボストーク通信1085号より)




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