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ダリキン前知事、ロシア沿海地方でビジネス再開:政界復帰への足固めか?

  ダリキン沿海地方前知事が同地方に会社を設立した。活動拠点を構えた後は政界復帰も狙っていると見られる。2月18日付でPrima Mediaが伝えた。
 もともと沿海地方の有力な実業家だったダリキン氏が政治家へ転身したのは2001年。同年から2012年まで沿海地方の知事を務めたが、その間、副知事が収賄罪に問われ、自身もまた国会資産横領の疑いで家宅捜査を受けるなど、ダーティなイメージがつきまとった政治家であった。住民の地元政府への信頼を損ない、2011年の下院選では同地方の与党得票率が激減したことで引責辞任。事実上の更迭だったと見られている。
 そのダリキン氏が沿海地方の実業界に戻ってくる。ウラジオストクに「極東発展基金」(定款資本金2億ルーブル)、モスクワに「極東発展公社」(同2億ルーブル)を設立し、社長に就任(両社とも公開株式会社(ПАО)で、昨年9月の民法改正により新設された組織形態)。両社ではファイナンシャルアドバイスから不動産コンサルまで幅広い業務を行うとされる。両社共に設立は2015年1月で、対外経済銀行傘下の「極東発展基金」や極東発展省が先進発展地区を管理するために設立する予定の「極東発展公社」との関係は不明。(後略)(2/18)
(週刊ボストーク通信1082号より)
 




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