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ロシアで廃車処理・新車買い替え補助プログラムが復活:9月から年末まで限定

 8月28日、ロシア政府が廃車処理・新車買い替え補助プログラムの実施を承認した。これにより9月1日から年末まで、国産車の販売が支援される。同日付で産業貿易省がプレスリリースで伝えた。
  廃車処理・新車買い替え補助プログラムは以前は2010年3月〜2011年7月に実施され、その枠内で60万台の国産車(うち77%はラーダ車)が補助金を受けて販売された。
  今回のプログラムは、実施期間は4ヶ月と短いが、乗用車の他に新たにトラックやバスも対象になっている。また、廃車にする自動車の車齢は問われず(前回のプログラムでは10年落ち以上だった)、個人だけでなく法人も買い替えに際して補助金を受けられる。さらに、乗っていた自動車を廃車にするだけでなく、トレードインで下取りに出す場合(ただし車齢は6年以上)も補助金を受けられる。(中略)
  マントゥロフ産業貿易相によれば、ロシアでは乗用車の40%以上、商用車(LCV、トラック、バス)の50%以上が車齢10年以上で、保有台数の更新率は世界平均の6〜7%より低い2.5%。プログラムの実施により、国内メーカーは年内に合計で17万3600台の増産が可能になると期待される。
  調査会社アフトスタットによれば、今年1月1日時点のロシアの乗用車保有台数は3930万台。ロシアでは現在、新車販売台数は落ち込んでいるが(欧州ビジネス協会によれば、今年1〜7月の乗用車・LCVの販売台数は前年同期比10%減の141万台)、中古車販売は好調。アフトスタットと中古車販売サイトAvitoによれば、今年上半期の中古車販売台数は前年同期比12.2%増の290万台。(後略) (8/29)
(週刊「ボストーク通信1058号より)





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