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ロシアが借用中の北朝鮮・羅津港の第3埠頭ターミナルが完成

 7月19日、北朝鮮の羅津港で、ロシアが49年の年限で借用している羅津港第3埠頭の貨物ターミナルが完成した。ターミナルの始動式が行われ、ヤクーニン・ロシア鉄道社長、チョン・ギル・ス北朝鮮鉄道相らが出席した。第1便となる石炭(荷主はSUEKと見られる)を積んだ船が出港した。7月15日、22日付でコメルサント紙が伝えた。(中略)
 羅津港はアジア太平洋地域向け貨物の新たな集積地となり、全長1万km以上の欧亜輸送回廊が開通することになる。
 ヤクーニン社長は、同ターミナルの完成をもって韓国縦断鉄道改修プロジェクトの試運転期は終了したと述べた。ロシア鉄道にとっては、大陸を横断するトランジット貨物の増加に期待がかかるところだ。そもそも羅津港には主に韓国からのコンテナ貨物用のコンテナターミナルを建設する予定だったが、朝鮮半島情勢の不安定化により断念した経緯がある。
 ヤクーニン社長は、韓国が再びこのプロジェクトに関心を向け始めていると指摘し、具体的な数字には言及しなかったが、ロ朝合弁会社ラソンコントランス(ロシア70%、北朝鮮30%)のロシアの持株を韓国に分割する用意もあると述べた。また、ロシア鉄道は、韓国及びアジア太平洋諸国からのコンテナ貨物を獲得しようと交渉を進めており、韓国のコンソーシアム(ポスコ、現代商船、韓国鉄道公社)と、羅津港での多目的貨物ターミナルの建設計画に関する協力覚書に署名した。(後略) (7/22)


(週刊「ボストーク通信1053号より)



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