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ロシアの家庭用ロボット市場

 5月15日から6月15日まで、モスクワで第1回ロボット機器展示会「ロボット舞踏会」が開催されている。参加者らが語るロシアのロボット市場の展望について、6月2日付でExpert Onlineが伝えた。
 近年はロシアでもロボットが売れ始めており、ルンバのような掃除用ロボットの価格は約9000ルーブルで、数万台が売れた。また、最近では芝刈りロボットや窓拭きロボットも売れ始めているという(窓拭きロボット「ウィンドロ」の価格は1万9000ルーブル〜)。
 市場関係者らは、今後新たな需要が期待できる分野として、企業の受付案内や老人や子供の見守りをこなす遠隔制御ロボットに期待を寄せている。ロシアの遠隔制御ロボットメーカー「R.Bot」のロボットは、最近1年間で数百台売れたが、近くこれを年間1000〜1500台に伸ばす計画。製造は中国の自社工場で行っている。同社のクラフツォフ氏は、「海外の類似製品は6000〜7000jするが、当社のロボットは3万9000ルーブルで買える。1000jの壁は重要で、我々は庶民にも手が出せる価格で販売しているので、海外のライバルを追い抜きつつあると言える」と述べた。(中略)
 また、人間によく似たヒューマノイドロボットも売れ始めている。モスクワに工場を持つ「ネイロボチクス」社では、今年は約100台、来年は1000台を生産する予定。ロボットの顔には駆動部が18あり、笑顔を見せて感情を表現することなどもできる。展示会では詩人プーシキンによく似たロボットが出展され、詩を朗読したりロシア詩の歴史に関する質問に答えたりしたという。(後略)(6/2)



(写真:ネイロボチクス社のプーシキン風ロボット(展示会「ロボット舞踏会」サイトより/週刊「ボストーク通信1047号より)




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