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ロシア・ソチ五輪を守るシロビキ:7万人の警察・軍人

 2月7日から始まるソチ冬季五輪に合わせて、ソチ市及びその周辺地域には、治安維持のために多数の警察官や軍部隊が配備される。1月31日付でベドモスチ紙が伝えた。
 オリンピック及びその後のパラリンピック開催を控えたソチでは、大統領令により、1月7日から3月21日まで警戒態勢が布かれている。期間中は、ソチ都市管区(ソチ市とその周辺地域;人口44万5000人)に4万人の内務省職員を配備し治安維持にあたる。うち1万人は軍人、3万人は警察官で、警察官の約半数は他地域から召集された。このほか、近隣には国防省の駐屯軍や黒海艦隊の軍人3万人が臨戦態勢で待機している。全体の指揮を執るのは連邦保安庁で、同庁からは1000人以上のスタッフが派遣されている。ソチ五輪の治安維持要員(シロビキ)は合計7万人超になる計算だが、これは2012年のロンドン五輪(警察官1万3000人、軍人1万7000人)よりも多く、2008年の北京五輪(警察官11万人、軍人10万人)よりは少ない。とはいえ専門家は、問題は人数の多寡ではなく、情報処理や対応を機動的に行えるか否かだと指摘する。ソチ五輪には2885人の選手が参加し、20万人以上の観光客がソチを訪問する見込み。(後略)(1/31)

(週刊「ボストーク通信1030号より)




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