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ラトビア企業がロシアでチョウザメを養殖

 ラトビアの水産会社RR Fishがロシアでチョウザメの養殖を計画している。4月26日付でコメルサント紙が伝えた。
  RR Fish社はカリーニングラード州(北西連邦管区)、ロストフ州(南連邦管区)、クラスノダル地方ソチ市(同)にチョウザメの養殖・加工場を建設する意向で、各地方行政府と協議を進めている。同社幹部によれば、合計投資額は6000〜8000万ユーロ。各工場の年間生産能力はチョウザメ150d、魚卵(キャビア)9d。事業には共同出資者を呼び込む意向。
  市場関係者によれば、ロシアにおける養殖チョウザメのキャビアの年間生産量は50dで、さらに50〜70dが輸入されている。また、昨年はレナ川で56dのチョウザメ漁獲枠が出された。カスピ海沿岸でのチョウザメの資源枯渇により、ロシアでは2003年から研究調査目的での捕獲を除き、天然チョウザメの漁獲は禁止されているが、密漁が絶えない。
(中略) 
ロシアにおけるキャビアの卸売価格は約800ユーロ/kgで、収益率は200〜300%とされている。欧州での養殖キャビアの価格は400〜500ユーロ/kgだが、キャビアではロシアブランドの価値が高いため、ロシア産への引き合いは強い。専門家は、RR Fishがロシアで生産を行うのにはこうした背景があると見ており、工場の建設予定地はいずれも輸出を想定した立地であると指摘する。同社はラトビアにチョウザメを年間90d、キャビアを同3d生産する工場を持つ。(4/26)

(週刊「ボストーク通信994号より)




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