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ロシア・モスクワの少年野球チームが東京で講習会 

 3月22日、都内湾岸部にある大田スタジアムで、モスクワの少年野球チーム「モスクワカージナルス」のための野球講習会が行われた。本誌記者が取材した。
  主催はNPO法人世界ベースボール普及協会(伊藤元治代表)で、日ロ両国の大使館や公益財団法人日本リトルリーグ野球協会、昨年引退したばかりの西武ライオンズの平尾博嗣氏ら元プロ野球選手が協力した。同協会は昨年9月にはハバロフスクで講習会を行った。
  来日したのは少年野球チーム「モスクワカージナルス」の子供たち18人とその保護者やコーチたち。監督を務めるエロフェエフ氏は元プロホッケー選手で、野球のロシア代表チームのコーチも務めている。指導する子供たちは現在60〜70人ほどで、自身がシニアチームの選手として米国に遠征試合に赴くこともある。同氏は1986年、23歳で野球を始めた。1989年には東海大学の創立者・松前重義氏の尽力によりモスクワ大学に野球場が建てられた。当時は10の学生チームの他に、ソ連の各民族代表チームが10ほどあり、野球は盛んだったが、ソ連崩壊と共に資金難等で人気は下火になった。現在はモスクワに10ほどのチームがあり、毎年リーグ戦を行っている。
  モスクワ大学の野球場は、ロシアで唯一の本格的な野球スタジアムとして、現在も練習や試合に活用されている。だが、他にはモスクワ郊外に屋外練習場が若干あるだけなので、子供たちは基本的に体育館や屋内サッカー場などで練習している。モスクワには小学校1年生から選択科目に野球を取り入れている学校もあるようで、授業で週に3時間野球を学び、週末はクラブに通うという子供たちもいた。(後略)(3/22)

シアの野球少年たち。右端は元西武ライオンズ選手の平尾博嗣氏(撮影JSN)
(週刊「ボストーク通信988号より)




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