産業ガス大手・大陽日酸の米国子会社マチソン・トライガスと、ガスプロム傘下の輸出会社ガスプロム・エクスポルトが、極東におけるヘリウム開発での協力に関する覚書を締結した。12月18日付でガスプロム・エクスポルトがプレスリリースで伝えた。
両者はヘリウム開発の戦略的パートナーとして、チャヤンダ・ガス田から算出されるヘリウムの商業利用の可能性を協議する。ガスプロム・エクスポルトのアレクサンドル・メドベージェフ代表取締役は｢東シベリアの新たなヘリウム事業は技術、マーケティング、物流において革新的な方策を必要としている。マチソン社との提携により戦略的な目的を達成することが可能になる｣と述べた。マチソン社のコーンブラット執行取締役は｢マチソンと大陽日酸はガスプロムの事業に参加し、東シベリアのヘリウムを商業化することに関心を持っている。ヘリウム加工場は中国や日本などのアジア諸国や、将来的には米国にも供給できるものである必要がある｣と述べた。(後略) (12／18)
（週刊「ボストーク通信976号より）
