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ロシアのメドベージェフ首相、北方領土開発を急ぐ:農相は択捉島を訪問

 9月24日、メドベージェフ首相が政府決定「クリル諸島の社会・経済発展について」に署名し、追加予算の投入を決めた。9月24日付でノーボスチ通信が伝えた。
  これにより、クリリスク〜レイドボ(紗那村〜別飛村:択捉島)間の自動車道路の建設予算に、1億2600万ルーブルが追加される。メドベージェフ首相は「全ての決定が遅延なく実現するよう希望する。自動車道ができることは非常に価値がある。この遠い場所のことを忘れてはならないからだ」と強調した(9月24日付KM.RU)。
  また同じく択捉島内では、連邦特別プログラム「2007〜15年のクリル諸島の社会経済発展」の枠内で、2007年から択捉空港の改修工事が行われている。
(中略)
 ちなみに、9月27日にはフョードロフ農業相が択捉島を訪問し、サハリン州の水産大手「閉鎖型株式会社ギドロストロイ」傘下の水産会社「閉鎖型株式会社クリリスキー・ルィバーク」(“クリルの漁民”)が運営する陸上加工場である「レイドボ」と「ヤースヌィ」を視察した。レイドボには加工場の他にも秋鮭の孵化・放流場があり、2015年以降は年間7000dの遡上が見込まれている。ギドロストロイのスベトリコフ代表取締役は、工場の従業員は350人で、各人が非常に貴重な人員だと強調した。
  ヤースヌィは排水量3500dの船舶が寄港できるバースを持つキトバヤ湾にあり、鮭などの加工品を年間1万1000〜2000d生産している。従業員は370名(9月27日付農業省プレスリリース)。(9/27)

フョードロフ農業相(赤いジャケットを着用)に択捉島の加工場を案内するスベトリコフ・ ギドロストロイ代表取締役(右手前)。左手前は施設の模型 (農業省サイトより)

(週刊「ボストーク通信964号より)




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