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玄葉外相が訪ロ:プーチン大統領らと領土問題等の前進に向け協議

 7月28日、ロシア南部の保養地ソチで玄葉外務大臣とプーチン大統領及びラブロフ外務大臣が会談した。同日付で大統領府プレスリリースが伝えた。
  プーチン大統領は、日ロ間の貿易額が年間300億jというリーマンショック前の水準に戻ったことを歓迎したうえで、同じ極東の隣国である中国との貿易額は900億j近くまで伸びていることに言及し、日本との経済関係発展のテンポを加速させるためにやるべきことを考えねばならないと述べた。特に機械製造分野での日本企業の関心の高まりを挙げ、極東でも近く始動する事業(トヨタ車及びマツダ車の生産を指すと見られる)があると指摘した。また、ウラジオストクのAPECサミットで野田総理と会談する予定であり、そのための招待状を前日に出したことにも言及した。
  またプーチン氏は「我々は政治の分野におけるきわめてデリケートな問題に関してもコンタクトを続けていく」と述べた。玄葉大臣はプーチン大統領との会談に先立ちラブロフ外務大臣とも会談した。会談後の記者会見でラブロフ氏は、平和条約の締結の可能性に関して日ロ間の立場には依然として相違があると指摘し、「それでも、互いが受け入れられる決定を探すために、建設的で落ち着いた状況の中で、感情論や公開論争を抜きにして、両者ともこの先も協議を続けていく用意がある」と述べた(7月28日付インタファクス通信)。(後略) (7/29)

(週刊「ボストーク通信956号より)




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