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バイカル湖のリゾート開発が進む:特別経済区の一部区画の開発コンセプトを策定

 7月25日、世界的な会計事務所KPMGが作成したバイカル湖東岸の観光型特別経済区「バイカルスカヤ・ガワニ」(バイカルの入り江)の5つの区画のうちの1つである「ゴリャチンスク」地区の開発コンセプトが、公開型株式会社「特別経済区」の監査役会で承認された。同日付で特別経済区がプレスリリースで伝えた。
  「バイカルスカヤ・ガワニ」は「トゥルカ」地区(ヨットクラブ、商業娯楽センター)、「ペスキ」地区(観光・レクリエーション施設)、「ゴラ・ブィチヤ」地区(スキーリゾート)、「ブフタ・ベズイミャンナヤ」(家族向け休暇センター)、「ゴリャチンスク」(スパリゾート)の5つの区画から成る。建設には投資会社メトローポルと提携する日建設計も参加することになっている。トゥルカ地区とペスキ地区では基礎的なインフラ工事は7月上旬に終了し、入居施設の建設が始まっている(7月10日付ノーボスチ通信)。
  今回承認された「ゴリャチンスク」地区の開発コンセプトによれば、同地区には2013〜17年に療養センター(4つ星ホテルを併設)と文化・学術テーマパークが、2017〜20年にCenter Parcs型の家族向けリゾート施設(840人分のバンガローやペンション、アクアパーク、体育館)が建設される。その他、ウインドサーフィンや氷結した湖面下のダイビングなどのエクストリームスポーツを行うこともできる。事業総額は36億ルーブル。事業が成功すれば、2020年にはバイカル湖への観光客は年間200万人まで伸び、そのうちゴリャチンスク地区には5万人が訪問すると見込まれている。同地区はロシアでも古くからある保養地のひとつで、かつてはシベリアに流刑になったデカブリストたちが利用したことでも知られる。(7/25)

(週刊「ボストーク通信956号より)




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