北海道銀行は7月12日、ズベルバンク沿海州支店との共催による日ロ企業の情報交換会をウラジオストクで開催し、双方の取引先企業数十社がこれに参加した。同日付で北海道銀行公式サイトが伝えた。
北海道銀行とズベルバンクは、双方の取引先企業の情報交換を行う場として、北海道経済産業局及び｢全ロシア中小企業団体｣(ロシアの柱)の協力も得て本会を実施。両行は今年5月22日にビジネス発展合意書を締結しており、今回の取組はこの合意書にもとづく初の事業。日本とロシアの銀行の共催によって取引先企業同士の交流を図るという試みも、邦銀としては初めてのこととなる。
今回の情報交換会には、北海道銀行の取引先企業からは8社、ロシアからはIT大手ソフトライン社など30社が参加。12日は各企業の事業紹介や、IT、物流、食品を各テーマとする分科会が実施された。また13日には日本企業がウラジオストク市内の企業視察を行った。
北海道銀行は近年、極東地域における活動を強化している。昨年11月には同行主催のビジネスミッションがアムール州を視察し、農畜産分野の提携に関する協議を行った。また12月にはウラジオストクで北海道庁主催の寒冷地技術や水産加工分野などの道内企業紹介及び商談会に協賛企業として参加。更に今年春より寒冷地適応型のモデル農場を本格的に実施しているほか、4月以降は同行のユジノサハリンスク駐在員事務所を通じた取引先企業の極東市場進出支援サービスも開始している。(7／17)
（週刊「ボストーク通信954号より）
