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横浜ゴムのロシア・リペツク工場がオープン

 5月30日、横浜ゴムのロシアのタイヤ生産販売会社ヨコハマR.P.Z.がリペツク州リペツク特別経済区でタイヤ工場の開所式を行った。5月31日付で横浜ゴムがプレスリリースで伝えた。
  開所式には横浜ゴムの南雲代表取締役会長兼CEOの他に、ベグロフ中央連邦管区大統領全権代表やコロリョフ・リペツク州知事、原田駐ロシア連邦日本国特命全権大使らが参加した。
  ヨコハマR.P.Z.はロシアでのタイヤ生産を目的に2008年12月に設立され、2010年3月に工場の建設を開始した。資本金は約37億6000万ルーブルで、出資比率は横浜ゴムが80%、伊藤忠商事が20%。工場建設の投資総額は48億ルーブル。年間生産能力は140万本で、2013年夏にフル生産に入る予定。将来的には投資を117億ルーブルまで積み増し、年間生産能力を350万本まで拡張する見込み。
  新工場で生産されるのはロシア国内向け主力商品である乗用車用タイヤ「C.drive2」や乗用車用スタッドタイヤ「ice GUARD iG35」など。一部商品は欧州にも輸出される予定。
  新工場では、同じリペツク特別経済区入居企業であるベルギーのスチールワイヤーメーカーBekaertからタイヤ用スチールコードを調達するほか、1年後には同区内で始動する予定の独化学メーカーLanxessからゴムの添加材等を仕入れることが可能になる(5月31日付RBC Daily)。リペツク特別経済区には現在国内外の22企業が入居登録しており、予定投資額は合計550億ルーブル。数年後には約45企業、1200億ルーブルまで拡大する予定とされている(5月30日付公開型株式会社特別経済区)。(後略)

(週刊「ボストーク通信948号より)




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