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ロシア政府が大豆の輸出関税を5%まで引き下げ:豊作により輸出促進

 ロシア政府は、大豆の輸出関税をこれまでの4分の1にあたる5%にまで引き下げた。5月5日付でロシイスカヤ・ガゼータ紙が伝えた。
  大豆の輸出関税はこれまでの20%(但し35ユーロ/d以上)から5%(但し8.5ユーロ/d以上)に引き下げられた。大幅な引き下げは、昨年の大豆の記録的豊作によるもの。一昨年の収穫量は88万3000dだったのに対し、昨年はほぼ2倍の170万dだった。特に、大豆の最大の生産地であるアムール州では80万d超といういまだかつてない豊作を記録した。
  ロシア大豆同盟のウスチュジャニン会長は、アムール州における大豆の加工能力は20万dで、昨年収穫された大豆を無駄にしないために一刻も早く輸出する必要があると指摘している。実際、倉庫の不足から一部の大豆は戸外に保管され、品質に影響が出始めている。
  ただし、ロシア全体では2003年から大豆の加工能力は15倍に増え、約600万dとなっており、昨年の収穫量の4倍の大豆を加工できる能力がある。そのため、未加工の大豆を大量に輸出する必要はない。そのため、専門家らは、飼料用・食用とも大豆の価格高騰は起こらず、それに伴う肉や牛乳の値上げも起きないと見ている。(後略)


(週刊「ボストーク通信945号より)




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