JSNトップページ > ニュース記事

最新ニュース

日立がロシアの国営電力会社と提携:送配電網への省エネ技術導入で協力

 日立製作所とロシアの国営送配電会社である公開型株式会社「統一エネルギーシステム連邦電力網会社」(FGC UES)が、ロシアでのエネルギー・インフラ事業での協力に関する包括協定を締結した。4月19日付で日立製作所がプレスリリースで伝えた。
  今後両社は、電力業界におけるITと電力インフラを融合した革新的なシステムの開発に関して協力するほか、FGC UESの変電所にて、情報制御ネットワークに関するシステム管理や電力設備の遠隔監視システムなどの技術検証及び実証実験を行う予定。また、FGC UESの研究所で、ビルの省エネ化、再生可能エネルギー、蓄電池、電気自動車などの分野での実証実験を含めた協力が進められる。他にも、新たな送配電関連機器のエンジニアリングや規制対応などに関して情報交換を行い、市場開拓を進めていくとされる。
  FGC UESは老朽化した国内の電気関連設備の更新を進めており、2010年から5年間で1兆ルーブルを投じる計画。ロシアでは国内の先端技術不足を補うため、海外メーカーの呼び込みが活発に行われている。この中で昨年9月には、東芝が電機大手シロブィエ・マシーヌィ社とサンクトペテルブルク近郊に変圧器生産の合弁工場を建設することを発表した。製造される変圧器の多くはFGC UESが購入する。また、極東の沿海地方では韓国の現代重工業がガス絶縁開閉装置の生産工場を建設する予定で、これも製品の主な向け先はFGC UESとなっている。(後略)

(週刊「ボストーク通信943号より)




page top