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トヨタが極東のディーラー3社を公式ディーラーに:ロシア販売子会社は設立10周年

 トヨタ自動車のロシア販売子会社である有限責任会社トヨタ・モーターが、極東のディーラーセンター3社を傘下の公式ディーラー網に収めたことを発表した。4月20日付で同社プレスリリースが伝えた。
  公式ディーラーとなったのはウラジオストクの「閉鎖型株式会社サミット・モータース(ウラジオストク)」(総面積1万1674u、1991年営業開始;住友商事の子会社)、ハバロフスクの「有限責任会社サミット・モータース(ハバロフスク)」(同3000u、2009年)、ナホトカの「有限責任会社豊田通商ボストーク・アフト」(同1938u、1993年;豊田通商の子会社)。
  いずれのセンターもこれまでにトヨタの認可は受けており、自動車を日本から直接輸入する方法は従来通りで、それ以外の国で製造されたトヨタ車やパーツ等については、トヨタ・モーターからの供給体制が強化される。
  また、センターの内装がトヨタ公式ディーラー基準のものに改められ、今年の夏にはロシアのトヨタ・バンクのローンプログラム、リース、保険、アフターケアなどの全てのサービスが提供可能になる。トヨタ・モーターの磯谷代表取締役は「ウラジオストク、ハバロフスク、ナホトカのトヨタセンターを公式ディーラーにした主な目的は、サービス基準を統一すること。トヨタ車は極東でも人気があり、ロシア全体における新車販売の3〜5%は極東のディーラーで占めることができると見ている」と述べた。
  有限責任会社トヨタ・モーターは、今年4月に設立10周年を迎えた。同社は10年間で公式ディーラー及び認可パートナー網を通じて85万台超のトヨタ車と8万2000台超のレクサス車を販売した。これまでもっとも売上台数が多かったのは2008年で、約19万台のトヨタ車と約1万5000台のレクサス車を販売。現在はディーラーセンターがトヨタ車で88ヶ所、レクサス車で28ヶ所あるが、年末までにこれをそれぞれ100ヶ所と40ヶ所に増やす計画とされている。ロシアはトヨタにとって欧州最大の市場とされており、モスクワ州には欧州最大の研修用情報センターもある(4月18日付トヨタ・モーター)。(後略)

(週刊「ボストーク通信943号より)




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