4月1日、物流大手・日本通運のロシア法人であるロシア日本通運合同会社(ロシア日通)が沿ボルガ連邦管区サマラ州トリヤッチ市に営業所を開設した。ロシア日通の金子社長が本誌編集部に伝えた。
日通はロシアには2006年に進出。現在はモスクワ(本社)、モスクワ州ドミトロフスキ－地区のモスクワDCセンタ－(営業倉庫；床面積約2万2500㎡)、サンクトペテルブルク(支店)、ヤロスラブリ(営業所)に活動拠点を持ち、トリヤッチは5つ目の拠点となる。
トリヤッチ営業所では、ロシア特有の煩雑な通関手続きをサポ－トし、シームレスな総合輸送サービスを提供する。同市はロシアの自動車最大手AvtoVAZの拠点となっており、同社筆頭株主のルノ－日産だけでなく、今後は日本や欧米の部品メーカーも多数進出することが予想される。ロシア日通は、トリヤッチにおける納品輸送の経験もあり、自動車関係での事業拡大を期待することができる。トリヤッチに営業所を開設した日系物流会社は、同社が最初となる。(4／4)
(週刊「ボストーク通信942号より）
