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ウリヤノフスク州が東京で投資誘致のプレゼン

 3月28日、東京でウリヤノフスク州(沿ボルガ連邦管区)の政府や投資誘致会社の代表者らによる同州への投資促進プレゼンテーションが行われた。本誌記者が伝えた。
  プレゼンは(社)ロシアNIS貿易会及びウリヤノフスク州の主催、経済産業省及び在日ロシア連邦通商代表部の後援によるもので、オゼルノフ・ウリヤノフスク州副知事、スメカリン同州戦略発展・イノベーション大臣、公開型株式会社「ウリヤノフスク州発展会社」のワシン専務取締役らが出席した。
  沿ボルガ連邦管区(人口3011万人)はトリヤッチ、ニジニ・ノブゴロド、ナベレジヌィエ・チェルヌィ、イジェフスクなど自動車産業都市の集積地帯。ウリヤノフスク州は民間航空機生産では国内1位、機械生産では同2位、自動車生産では同5位の工業発展地域で、地域内総生産(GRP)は2005年の806億ルーブルから2010年には1714億ルーブルと近年大きく伸びている。自動車メーカーではSollers傘下のUAZ(ウリヤノフスク自動車工場)やGAZ傘下のUMZ(ウリヤノフスク・エンジン工場)がある。
  今回のプレゼンでは特に、同州が開発を進める産業パーク「ザボルジエ」(グリーンフィールド投資)、同「カルリンスカヤ」(同)、港湾型特別経済区(同)、産業パーク「ドミトロフグラツキー」(ブラウンフィールド投資)などが紹介された。
  本誌でもこれまでお伝えした通り、「ザボルジエ」では自動車用安全部品メーカーのタカタ鰍ェ工場建設中のほか、既に米Mars(ペットフード)、英SABミラー(ビール;トルコのアナドールエフェスに譲渡予定)が操業中で、今後はロ独合弁のフィルコ・ボルガ(建材)や独Gildemeister(工作機械)も工場を建設する予定。
  「カルリンスカヤ」は、「ザボルジエ」とはボルガ川を挟んだ対岸のやや内陸部にあり、入居が確定した企業はまだない。
  港湾型特別経済区はボルガ川沿いに「ザボルジエ」に隣接しており、リトアニアの航空機会社Avia Solutions Group子会社、ロシアの航空機会社ビチャジなどが入居する予定。
  「ドミトロフグラツキー」(ドミトロフグラード市)は自動車部品メーカーグループ「ドミトロフグラツキー自動車部品工場」(DAAZ)を母体とする産業パークで、AvtoVAZの拠点トリヤッチから90qの距離にある。 (後略)

(週刊「ボストーク通信940号より)




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