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ミクルシェフスキー氏が沿海地方知事に就任

 3月16日、ミクルシェフスキー沿海地方知事代行が同地方知事に就任した。同日付で沿海地方政府プレスリリースが伝えた。
  16日に行われた沿海地方議会の臨時会議では、全40議席のうち34人がミクルシェフスキー氏の知事任命に賛成票を投じた。これによって、同氏の知事就任が正式に決定し、同日午後に就任式が行われた。
  ミクルシェフスキー氏は2月28日のダリキン知事退任に伴い、その代行に就任していた。
  国内メディアでは、ダリキン前知事に代わるミクルシェフスキー氏の人物評価について多く取り上げている。エカテリンブルグ生まれの同氏の経歴は、モスクワの金属関連大学の教員、副学長から教育科学省の副大臣、その後は極東連邦大学の学長と、いわゆる教育分野の人間。「沿海地方の出身者ではなく、中央政府から“送り込まれた”インテリ」と見る向きもある。
  しかし3月14日付ロシイスカヤ・ガゼータ紙では、同氏が大統領の指名を受けたことにつき、「汚職と闘うには、地元出身者でない方が、現地の人間関係というしがらみに囚われない点で有利」と評価。ミクルシェフスキー氏は知事代行職に就いた当初より、地元社会から犯罪を排除すること、すなわち汚職との闘いを最大の目標に掲げている。 
  政府分析センターのトゥリスキー代表も「地域の首長に所謂シロビキ(治安・国防関係省出身者)が任命されることはよくあるが、今回のように中央政府から知識人の知事を派遣するのは珍しい」と説明しつつも、「多くの問題を抱える沿海地方には、型にはまらない発想をする政治家こそが必要」と指摘する。(後略)

(週刊「ボストーク通信938号より)




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