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ロシア極東のVL Logisticが東京で長距離トラックによる貨物輸送事業を紹介

 2月29日、極東の小売・家電生産・物流大手V-Lazer Group傘下の物流会社VL Logistic(VLL)が、ロシアNIS貿易会の開催したロシア横断トラック輸送網構築事業のプレゼンテーションで、自社のトラック輸送事業「アムールプロジェクト」を紹介した。本誌記者が伝えた。
  VLLは1999年に設立されたV-Lazer Groupの物流会社で、現在はトラック160台、コンテナ2500本、及び国内各地に9の物流倉庫を持つ。同グループでは現在、物流事業に力を入れており、今年は年末までに85台のトラックを購入するなど、VLLの保有資産の急拡大を進めている。また、VLLにはセンコン物流(本社仙台)が15%出資しており、今回のプレゼンテーションでは同社の久保田社長が、V-Lazer Groupとの取り組みについての発表も行った。
  「アムールプロジェクト」は、ロシア全土とカザフスタンを対象とするトラック輸送事業で、VLLが昨年5月に立ち上げた。中でも、2010年にチタ〜ハバロフスク間自動車道「アムール」が開通しロシアの東西が舗装道路で結ばれたことにより、極東各都市からモスクワまでの輸送が可能になった点は注目に値する。VLLでは、ウラジオストク〜モスクワ間を最長10日(現在は週1便)、ウラジオストク〜ノボシビルスク間を最長6日(同2〜3便)などで輸送するサービスを提供している。ウラジオストク〜モスクワ間は9600kmあるが、ドライバーに12時間交代で途切れず運転させることで、1日に1200〜1400kmの距離を走り、8〜10日間で運ぶ。現在、ロシア各地に月間120本の長距離トラックを走らせているが、極東と西側を結ぶ長距離トラック輸送業者は、不定期の個人業者を除けば、VLLのみ。同社の「アムールプロジェクト」用のトラックは現在45台だが、今後は台数を増やし、輸送量を年末には月間300本まで拡大する計画。(後略)

(週刊「ボストーク通信936号より)




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