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ロシアのトリヤッチ特別経済区に三桜工業が入居の意向

 ロシア自動車大手AvtoVAZの本拠地であるサマラ州トリヤッチ市の特別経済区「トリヤッチ」に、自動車用チューブ大手の三桜工業鰍ニ、韓国のパワーステアリング大手Mandoが入居する意向であることが分かった。2月21日付でRBC Dailyが伝えた。
  ロシアの全国自動車部品生産者協会の担当者がRBC Daily紙に語ったところによると、韓国Mandoは、既にAvtoVAZの主力乗用車Lada PrioraとLada Kalinaにパワーステアリングを供給しており、トリヤッチ特別経済区内では年産約70万個の生産拠点を開設する計画。Mandoは他にも、現代、起亜、GM、フォードにも納品しており、ロシアでもこれらのメーカー向けの部品を生産する可能性がある。一方、トリヤッチ市内(特別経済区外)では既に、ロシアのパワーステアリングメーカーである有限責任会社ルレブィエ・システムィが生産を行っており、AvtoVAZに納品している。同社は2001年から操業しており、今年は20万個以上を生産する予定。既存の工場が手狭なので、新たに特別経済区内に工場を設立する意向で、Mandoとは将来的に競合する可能性がある。
  三桜工業はブレーキチューブやフューエルチューブなどを生産する部品メーカーで、AvtoVAZとの同盟を計画している日産のサプライヤーでもある。日産は今年中にトリヤッチで生産を開始する可能性があるとされている。
  トリヤッチ特別経済区には昨年11月、スロベニアのTPV Groupが最初の入居企業として登録された。同社は特区内で2013年から座席シートを生産する予定。(後略)

(週刊ボストーク通信935号より)




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