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モスクワでのテロ事件により極東の公共施設の警備体制が強化される

 1月24日にモスクワのドモジェドボ空港で起こった爆破テロによりロシア極東でも空港をはじめ多くの公共施設の警備体制が強化されており、一部のイベントが中止されている。極東各メディアの報道をまとめた。
  1月25日付のノーボスチ通信極東版によると、極東の空港および鉄道駅に配置される交通警察隊が25日から25%増員されている。極東連邦管区のイシャエフ大統領全権代表は「法保護機関は極東連邦管区を含めロシア連邦のあらゆる交通インフラ施設でテロ行為を防止するためにあらゆる策を講じなければならない」と語っている。極東の主な地域の状況は以下の通り:
  沿海地方
  1月25日付のウラジオストク国際空港のプレスリリースによると、同空港では空港の建物に入る人物全員に対して例外なく検査を実施している。スキャナと金属探知機を使って乗客、送迎者、空港職員が検査されており、検査場所では警官が増員されている。また、50mの保安ゾーンでは車の乗り入れが禁止されており、空港敷地内に車が入る際のチェックも強化されている。ノーボスチ通信によると、空港だけでなく沿海地方内の全ての駅で保安対策が強化されている。さらにメドベージェフ大統領は2012年のAPECサミットにおけるテロ対策に最大限の注意を払うよう連邦保安庁に求めている。また、1月25日は1755年にモスクワ大学創立に関する指令に当時のロシア皇帝が署名した日であり、ロシア全国の様々な大学等で数多くのイベントが実施される日だが、ウラジオストク市はこの日予定していた全てのイベントを中止した。
  ハバロフスク地方
  1月26日付コメルサント紙ハバロフスク版によると、ハバロフスク地方では全体的に状況は安定しているが、地方政府は交通施設や多くの人が集まる場所での保安対策および監督を強化することについて声明している。ハバロフスク地方政府のパルホメンコ副議長は「必要な保安措置を適時にとることは非常に重要だ」と強調している。1月26日付のボストーク・メディアによると、ハバロフスク地方では電力施設の警備も強化されており、発電所の設備の取り扱いに対し特別な管理体制が導入され、防火対策、施設への立ち入りの管理体制が強化されている。  サハリン州
  ユジノサハリンスク空港でも警備員が増員され、乗客および見送り客が空港の建物に入る際には細かい検査が実施されている。さらに空港内の荷物預り所での検査も強化されている。(1/25・26)

(週刊ダーリニ・ボストーク通信882号より抜粋)




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