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ロシア沿海地方では与党の得票率は33%:APEC誘致も評価されず?

 12月4日に行われたロシア下院選で、沿海地方における与党「統一ロシア」の得票率は前回の2007年選挙時の54%から大幅に減少し、33.06%に留まった。一方、共産党では23.3%と前回より2倍に近い得票率。専門家は、今回の与党不振の原因として、政党内の足並みの乱れやAPEC関連工事に対する住民の失望感が影響したと見ている。12月7日付でノーボスチ通信が伝えた。
  政治学者のブルラコフ氏は、地区予備選挙で違反行為が摘発され選挙結果が無効とされたこと、また沿海地方議員候補の登録においても内部で政治的スキャンダルの問題が起きていたことを挙げ、党内分裂の状況を説明。「シュワロフ第一副首相が当地の状況改善を試みたが、地元の人間でない彼には難しかった」とコメント。
  また、グレベニュク政治学者は、選挙前運動が適切でなかった点を指摘。「APEC準備を機に中央政府が多くの投資を行い、地域発展に結びつくといった約束事は、もはや住民には何の効果も及ぼさなくなった」と解説。(後略)

(週刊ボストーク通信925号より)




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