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ロシアからの丸太の輸出関税は数量枠を設定して引き下げの見込み

 11月28日、プーチン首相は丸太の輸出関税に関してEUとの交渉を進めるよう指示を出した。ロシアのWTO加盟に伴う関税率の変更に関しては、ロシアがEU全体に1年分の優遇税率枠を設定し、EUはそれを国別に振り分ける形になる見込み。12月5日付でベドモスチ紙が伝えた。
  ロシアは国内の木材加工業を育成する目的で、丸太の輸出関税を2007年に6.5%から20%、2008年にはさらに25%(但し1?あたり15?以上)まで引き上げていた。その後、2011年には80%(但し1?あたり50?以上)に引き上げることを予告していたが、主な丸太輸入国であるフィンランドに石油パイプライン「ノルドストリーム」を敷設することなどを交換条件として、関税引き上げは延期され現在に至っている。
  WTO加盟に伴う関税率の変更については、今後ロシア側とEU側で条件が決定される見込みで、ロシアのWTO加盟(2012年夏頃)と同時に新たな体制に移行する。条件詳細は未定だが、メドベトコフWTO加盟交渉団長が以前に合意済みとして語っていたものは下記の通り。中国や日本などのEU以外の国との条件に関しては、現地メディアは報じていない模様。(後略)



(週刊ボストーク通信925号より)




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