ウラジオストク海洋漁業港で、日本よりコンテナ輸送されたタイヤ29個から基準値を数倍上回る放射線が検出された。現地で放射線除染を行う有限責任会社プリムテフノポリスが同社サイトに掲載した情報を、ノーボスチ通信が12月1日付で引用して伝えた。
プリムテフノポリス社サイトによると、ウラジオストク海洋漁業港の保安職員及び消費者権利保護・福祉監督局の職員が検査したところ、ガンマ線とベータ線の高い数値が検出された。ガンマ線の基準値は毎時0.3マイクロシーベルトだが、今回のタイヤゴム部分からは最大で毎時1.15マイクロシーベルトの数値が表示されたという。
なお、沿海地方の消費者権利保護・福祉監督局は、現時点でノーボスチ通信からの直接の取材には応えていない(前掲ノーボスチ通信)。
ウラジオストクの中古自動車輸入業者は本誌編集部に対し、日本の中古自動車からは僅かな台数ながらも放射線が継続的に検出されており、一部ではシップバック(積戻し)されているケースもあるとの現状に触れ、「今回の放射線検出も驚くには値しない」とコメント。しかしながら「日本側で船積み前の検査を改めて徹底してもらいたい」との要望を述べた。(12/2)
(週刊ボストーク通信924号より)